Dalston group exhibition -part4-
4月11日(火)〜4月23日(日)*17日(月)休廊
12:00〜19:00(最終日のみ17時まで) 終了しました。
浅野井春奈、阿南さざれ、アンタカンタ
川口ゆのこ、玉村聡之、山口直久
ギャラリー恒例のグループ展4回目になります。
期間中、作家同士のトークセッションも下記の日程で開催予定です。
トークセッション日程
4.16(日)14:00〜
浅野井春奈、川口ゆのこ、阿南さざれ
4.22(土)14:00〜
アンタカンタ、玉村聡之、山口直久
トークセッションの様子はこちらからご覧いただけます。
浅野井春奈は、東京藝術大学美術学部の彫刻を学ばれ修士課程を修了後、百貨店他多数の企画展にて活躍を続ける作家になります。人の存在をテーマに木彫作品を作られており、浅野井の彫る彫刻作品はテーマの時々で表情も変わりますが、ユーモアに富み、また人物の表情、仕草などが魅力的な作家になります。今展では、「シャワー」をモチーフとして作品を展開いたします。常に形が変化していく水と、1日の切り替えになるタイミングとなるお風呂の時間を切り取った作品群を発表致します。
阿南さざれは、主に東京を拠点に数々の展示に参加され、活躍を続ける作家になります。彼は母国である日本という国の特異なありさまを作品を通して表現しています。日本では1400年程前に神仏習合という大きな習合を経て現代までそれを受け継いでいます。彼はそのような現象を肯定的に捉え、曖昧な状態を受け入れて成立させる日本人の独特な感覚を大切にし、それを現代的な感覚で捉え直し、新たな表現を生み出しています。
アンタカンタは、昨今数々の公募展で受賞されたり、様々な企画展などで活躍を続ける作家になります。オイルオンキャンバスという古典的な技法で、線を強調した漫画のような⼈物を描くスタイルがアンタカンタの作品の特徴となっています。モチーフとして登場する4.5頭⾝の⼥の⼦は、マリアカンナと⾔う名前で、幼く⼩さく弱いマリアカンナとポポが、固定概念を振り払い、思考が現実になる世界を旅する姿を絵画作品にしています。アンタカンタの描く少女達のストーリーと少女達の瞳や挑むような視線やポーズに思わずドキリとさせられ、画面の中に惹きこまれていきます。
川口ゆのこは、武蔵野美術大学を卒業後、ポップな色調にて糸やボタンなどの異素材をキャンバスに張り巡らすという独自のスタイルで制作をされています。生命が世に残すもの、人と世のつながり、人と人のつながりを主なテーマとして作品制作されており、彼女の作品に散りばめられたセンスと独自のスタイルが魅力的な作家になります。
玉村聡之は、京都精華大学デザイン学部卒業後、広告業界の仕事も経験され、独自の作品スタイルを追求し制作されています。彼はデジタルとアナログ、具象と抽象、大衆と個性、西洋と東洋、デザインと現代アートなど複数の相反する概念に境界線を引き、組み合わせミニマルに作品を再構築されており、時代の象徴となるPOPアイコンとして代表的な現代に生きる女性をモチーフとして制作されています。玉村の描く現代の女性達の何気ない仕草であったり、ミニマルに削ぎ落とされたモダンな感性が魅力の作家になります。また、デジタルをアナログに変換させていることで手描き独特の柔らかさや温かみを感じます。
山口直久は、ゲーム会社を退職しその後フリーのイラストレーター、アーティストとして活動され、国内海外など数々の展示に出展し活躍を続ける作家になります。山口の描く女の子は無表情で一見不気味にも見える表情ですが、その背景にあるのが彼が日常の生活の中で感じる虚無感や矛盾などにあります。無表情だからこそ見えるもしくは見たくなる心理を捉えながら、それを敢えてポップで明るく描くことでネガティブな感情をポジティブに変換させる不思議な作品を描かれています。