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行き来 忽滑谷昭太郎
2021年4月9日(金)〜4月21日(水)
(最終日15:00まで)
13:00〜19:00
*会期中無休
*連日作家が在廊 終了しました。
『初めてその絵具に接したのは子供の頃。5つ年上の姉が謎の絵の具のセットを画材屋から買ってきた。当時自分にはそういったものには全く興味はなかった。ある時姉の部屋で椅子に置てあった鮮やかな原色の絵具が乗せてあるパレットが椅子に置いてあり、それに気づかずに、たまたま母が買ってきた新しいジーンズを履いていた僕がグチャっと座ってしまいもろにお尻のところに絵の具の跡がついた。高価なものらしいそれを僕のお尻が持っていってしまったので姉はイライラしていた、そしてどうやら乾かない変な絵の具という事を聞き焦ってすぐに洗ったがその絵の具は全然取れなかった、一度干したのに指にまだ付くぐらいだった。そのジーンズは捨てることになった。そのことに僕はがっかりしていた。
それまでは水で溶いて紙に乗せ水が蒸発すれば乾く絵の具しか知らなかった。それらとは違うものだという事はそのことから印象に強く残っていた。』
ぬかりやしょうたろう/1981年生まれ
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